脳梗塞を予防したり、再発を防いだりするためには、脳梗塞がどのような原因で起こる病気下を、知っておく必要が大切です。
脳梗塞を引き起こす危険因子には、避けられるものと、自分では避けることができないものとがあります。
避けられない危険因子
年齢・・・・・加齢に伴って、欠陥も老化し、血液が固まりやすくなります。そのため、脳梗塞が起こりやすくなるのです。
性別・・・・・脳梗塞は、男性に多い病気です。これは、女性ホルモンに、 脳梗塞の原因となる動脈硬化を抑制する働きがあるためと考えられています。
遺伝因子・・・・・家族が脳梗塞を起こしている人は、そうでない人に比べ、体質的に脳梗塞になりやすいことがわかっています。
避けられる危険因子
自分の努力により対処できる危険因子には、次のようなものがあります。
高血圧・・・・・日本人の脳梗塞の、最も大きな危険因子といえるのが高血圧です。 「収縮期血圧(最大血圧)140mmHg以上、拡張期血圧(最小血圧)90mmHg以上」のいずれか、あるいは両方に該当する場合を高血圧といいます。 疫学調査でも、収縮期血圧が140mmHgを超えると、脳梗塞の発症が高くなり、血圧が高くなればなるほど、脳梗塞の発症率が高くなることが、明らかになっています。
糖尿病・・・・・糖尿病予備軍を含め、血液中の糖(血糖)の代謝に異常のある人は、脳梗塞を起こす危険性が高まります。 高血糖のために血管が障害されるのに加え、糖尿病があると動脈硬化も進行しやすいためです。 疫学調査でも、糖尿病の人では、そうでない人に比べ、脳梗塞の発症率が高くなっています。
高脂血症・・・・・血液中のコレステロールや中性脂肪が増えると、動脈硬化が進行するため、脳梗塞が起こりやすくなります。
肥満・・・・・肥満は、「高血圧、糖尿病、高脂血症」の発症につながります。 また、それぞれの病気が重なり合うことで、脳梗塞が発症する危険性がさらに高まります。
心臓病・・・・・心原性脳塞栓症を起こす危険性を高めます。特に問題になるのは、脈のリズムが不規則になる「心房細動」という不整脈です。 この病気がある人は、心臓に血栓ができやすいため、脳梗塞を起しやすくなります。 心房細動の患者さんは、高齢の人ほど増える傾向があります。
血圧の目標値
ここにあげた危険因子のなかで、最も影響が大きいのが高血圧です。したがって、血圧をきちんとコントロールしていれば、脳梗塞の 危険性をかなり減らせることになります。
血圧コントロールの目標値は、糖尿病でない場合は、「収縮期血圧140mmHg未満、拡張期血圧90mm未満」です。 糖尿病の患者さんは、それよりもやや管理を厳しきし、「収縮期血圧130mmHg未満、拡張期血圧85mm未満」を目標とします。