脳梗塞の発症には、どのような生活を送っているかが大きくかかわっています。脳梗塞を予防する為には、日常生活で次のような点に注意してください。
食事のポイント
塩分を控えめに・・・・・日本人は塩分の摂取量が多く、それが高血圧に結びついています。脳梗塞の最大の危険因子である高血圧を防ぎ、 血圧を適正な値にコントロールするためにも、塩分の摂取は控えめにします。
摂取エネルギー量を適正に別・・・・・肥満を防ぐためには、日常の運動量に見合った、適正なエネルギー量の食事を心がける必要があります。 身長から標準体重を算出し、その体重を維持するようにします。 食事のエネルギー量が適正であれば、肥満を防ぎ、糖尿病、高脂血症、動脈硬化を予防するのにも役立ちます。
肉より魚を摂取する・・・・・魚をよく食べる習慣は、脳梗塞を予防する効果があります。 アメリカのある研究室では、魚を食べる回数が多くなるほど、脳梗塞を起こす率が低くなるという結果がでています。
これは、魚の油に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)といった脂肪酸に、血栓をできにくくする効果があるためだ、 と考えられています。こうした脂肪酸を特に豊富に含んでいるのが、「まぐろ、いわし、さば、さけ」などです。 牛肉や豚肉の脂肪を取りすぎる食生活は、動脈硬化を進行させます。肉の変わりに、なるべく魚を食べるようにするとよいでしょう。
食事以外のポイント
運動不足にならないようにする・・・・・脳梗塞の危険因子である高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満を防ぐためには、適度な運動を 行う事が勧められます。日常生活で、なるべく体を動かすように心がけるとよいでしょう。
ただし、心臓病のある人は、運動によって心臓に負担がかかることがあるので、どの程度運動をすればよいのか、主治医に相談する必要があります。
禁煙、節酒・・・・・喫煙や大量の飲酒は、血圧を上げたり、動脈硬化を進行させたりする原因となるので、禁煙と節酒を心がけます。
飲酒は一日に日本酒なら一合程度を目安とし、一週間に1~2日は飲まない日をつくるようにします。ただし、肝臓が悪い人は禁酒してください。
ストレス、過労を避ける・・・・・ストレスは血圧を上げるだけでなく、過食の原因にもなります。 食べることでストレスを解消して、肥満を招くケースもあります。
入浴時の注意
入浴時は、血圧が変動しやすいなど、脳梗塞を起こしやすい条件が揃っています。次のような点に気をつけてください。特に高血圧の人は十分な注意が必要です。
湯の温度は38~40度・・・・・湯が熱いと血圧が上昇するので、ぬるめの湯に入るようにします。 また、冬など、脱衣室や浴室の温度が低いと、入浴したときの温度差によって、血圧が上昇することがあります。入浴前に脱衣室や浴室を暖めておきましょう。
入浴時間は短めに・・・・・長湯をすると、心臓に負担がかかります。また、体の脱水が進み、血液が濃くなって血栓ができやすくなります。 入浴時間をあまり長くしないことが大切です。
半身浴・・・・・湯の量を胸の下までにしておくと、胸に加わる水圧が少なくなるため、心臓の負担が軽くてすみます。
夕方に入浴する・・・・・夕方は一日のうちで最も体温が高く、血圧が安定するので、入浴するのに理想的な時間帯です。
家族の心配り・・・・・家族は入浴中に声をかけ、異常が起きていないことを確認するようにします。 特に、すでに脳梗塞を起こしたことのある人が入浴する場合には、必ず声をかけるようにします。入浴する人も、家族に声をかけてから、お風呂に入るとよいでしょう。
無理をしない・・・・・疲れているとき、体調が悪いとき、飲酒後、食後すぐ、などの入浴は避けます。